総序

 

人間は、誰でも幸福を追い求めて、それを得ようともがいている。自己の欲望が満たされた時に、幸福を感じるのである。欲望には善悪があり、善の欲望を満たせば幸福を感じ、悪の欲望を満たせば、不幸を感じるのである。

 

人間には善なる欲望を志向する本心と、悪なる欲望を志向する邪心があり、どちらかといえば、悪の欲望を志向する場合が多い。人間の中では、本心と邪心が常に争っている。これを人間の矛盾性といい、人間はこのような壊滅状態に陥っている。この壊滅状態をキリスト教では堕落という。

 

人間は堕落をすることにより無知に陥った。人間は、心と体の内外両面から成り立っているように、無知にも内外両面の無知がある。それぞれ、内的無知、外的無知という。真理も、外的真理、内的真理に分けられる。

 

内的真理を追究してきたのが、宗教であり、外的真理を追求してきたのが科学である。科学と宗教は歴史過程においてしばしば衝突してきたが、科学と宗教を統一された1つの課題として解決することができる新しい真理が、現在求められている。

 

新しい真理には、外的真理と内的真理を明らかにして、人類における問題を解決できること求められている。この真理は、全人類を新しい世界に導き得る真理であり、有史以来のすべての主義、思想、宗教を統一し得る真理でなければならない。さらに、堕落人間が、創造本然の人間へと帰っていくことができる真理でなければならない。

 

神はすでにこの地上に、内的真理と外的真理を明らかにし、人類における問題を解決するために、1人の御方を遣わした。そのお方こそ、文鮮明先生である。

 

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